奈良県立三室病院

前立腺肥大症高温度治療について

前立腺肥大症高温度治療とは前立腺組織を温め、組織を変性させる治療です。
当院には経尿道的前立腺肥大症マイクロ波高温度治療装置(タージス)が設置され、局所麻酔下に尿道から特殊な細いカテーテルを挿入し、マイクロ波にて前立腺組織に熱を加え、組織を変性させ、前立腺体積を縮小させます。
前立腺肥大症高温度治療装置(タージス)の特徴
  • 尿道麻酔だけで、手術のような麻酔は不要です。
  • 出血や感染症などの副作用の危険が少ない。
  • 麻酔が不要なので、高齢者に多い、呼吸器系あるいは心血管系疾患や糖尿病などの合併症がある方でも可能です。
  • 治療後の性機能障害の心配がありません。
  • 短期間(約1週間)の入院治療(バルンカテーテルを5日間挿入するため)ですが、外来通院治療も希望により可能です。
タージス治療の実際
治療前
食事、飲水は常に可能です。(内服の中止は不要)
治療1時間前に浣腸をし、鎮痛剤の座薬を挿入します。
治療中
ベッドに寝て、尿道より麻酔剤を注入の上、尿道にカテーテル(細い管)を挿入します。
直腸に温度センサ(風船状)を装着(直腸温度を監視するため)します。
仰向けに寝たまま、1〜1.5時間治療します。
治療中は、強い尿意(尿意切迫)感がでて、多少不快に感じます。
治療中、前立腺組織内は45℃以上、70℃近くまで上昇します。但し、尿道や直腸は高温になりません。
治療後
治療後は尿道が腫れて尿が出にくくなるので導尿用カテーテル(バルンカテーテル)を尿道から挿入し、3〜5日後に抜きます。
直後から歩行は可能、シャワーも可能です。
食事も普通に摂れます。
タージスの治療効果
治療効果は直ぐにでるのではないため、症状が直ぐに改善できるというものではありません。治療後、1ヶ月あたりから症状の改善が自覚できるようになり、目標は3ヶ月後となります。
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